今年の菊花賞は、京都競馬場での開催に戻って2回目となります。今回は、「京都で行われた過去10回の菊花賞」を対象に分析を進めていきます。具体的には、2012年以降の12回の菊花賞のうち、阪神競馬場で開催された2回を除いた10回を対象としています。
まず注目すべき点は、前走で好成績を収めていない馬は結果を残せていないということです。前走で4着以下だった馬は、[0-1-2-78]という成績で、馬券に絡んだ3頭のうち2頭は神戸新聞杯で4着および5着に入った馬でした。前走でのパフォーマンスが重要な要素であることがわかります。
次に、前走で1~3着に入った馬を対象に、前走のレース別成績を確認してみます。条件戦はクラスごとにまとめた結果、神戸新聞杯とセントライト記念の間には大きな差があることが印象的でした。過去には、新潟記念、東京スポーツ杯2歳S、ジャパンダートダービーといった重賞からの出走馬が少ないものの、例外的にラジオNIKKEI賞、札幌記念、日本ダービーからの出走馬は、4頭中3頭が馬券圏内に入るなど、健闘しているケースもあります。前走が条件戦の馬は過去10年間で6頭が馬券に絡んでいるため、印を回しても良いものの、高評価を与えるには慎重になる必要がありそうです。
今年の出走馬を見てみると、神戸新聞杯で3着以内に入った馬が2頭、さらに日本ダービー以来のダノンデサイルが変則的なローテーションで出走します。この中から本命候補の◎○▲を選定したいところです。セントライト記念で1~3着に入った馬はすべて登録していますが、これまでの傾向を踏まえると、そのうち1~2頭は削りたいと思います。条件戦組では、準オープンを勝ち上がった2頭を優先しつつ、2勝クラスの馬を追加するかどうかを検討したいところです。このように、順序立てて考察していくことで、予想も絞り込まれていきそうです。
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